[室] ゼタ : どうも、ゼタさん来たわよ
[室] セリーナ : 来たけど…
[室] ゼタ : 「さあぬげ!ばんざーいよ」
[室]
セリーナ :
「え、ちょ、なに……?」
服に手を掛けた変なポーズで固まる
[室] ゼタ : てきぱき下着姿にした
[室] セリーナ : 「おわァアア~~っっ!!??」
[室] ゼタ : 「えーと水着水着と」
[室]
セリーナ :
「何すんだよ!」
下着を見せないように手で庇う
[室] ゼタ : 「さっきのお返しよ!」
[室] ゼタ : 両手を片手で押さえてブラを脱がそうとする
[室]
セリーナ :
「ゼタが頼んだんだろ!?」
もがく
[室]
ゼタ :
「ええ。だからたっぷりお返し…恩返ししようと思って!ね!」
片手で器用にブラのホックを外ししゅるりと脱がす
[室]
セリーナ :
「うわひゃ……」
体が強張る
[室]
セリーナ :
「お前ー!冗談じゃないぞ!この!」
耳まで赤くして更にじたばたと
[室]
ゼタ :
「はいとった~♪」
抑えを解こうとする腕はすぐさま離して今度は膝の下を持ち上げるようにして押し倒す
[室]
セリーナ :
「え、うわ……」
急に自由になったからだは上手く動かせず、そのままゼタの次の手に抵抗できない
[室] セリーナ : 「な、何する気だよ…!?」
[室]
ゼタ :
「ふふふ…」
問いには答えずに上がった足に向けてショーツをするすると抜いていく
[室]
セリーナ :
「お、おま……冗談じゃない、っていうか冗談にならないぞ……!」
[室] ゼタ : そしてショーツを脱がせた後は足を持って転がしてうつ伏せの体勢にする
[室]
セリーナ :
「……っ」
この場での力関係を思い知らされる。
[室] セリーナ : 「……もういい。やるなら何でも早くしてよね……」
[室] セリーナ : 抵抗しても無駄そうなので。だったら早く終わらせてしまおう。
[室]
ゼタ :
「あら大人しくなったじゃない、そうしてもらえるとこっちとしてもやりやすいわ」
水着のトップを地面と体の隙間に入り込ませ…
思いっきりひもを引っ張った
[室] ゼタ : ギュゥウウウウウウウウ
[室] セリーナ : 「い、いだああああああああああ!!!!」
[室] ゼタ : 「あっははははははははははは!!!」
[室] セリーナ : 「くそ、このこのこの!バカ!バーカ!バカゼタ!」
[室] セリーナ : 「バーカ!!!!」
[室]
ゼタ :
「なにもきこえませ~~~~~ん!はい、おわり!」
ボトムも同じように食い込ませて仕上げにお尻をぺちん!と叩いた
[室] セリーナ : 「いひゃん!」
[室] セリーナ : そのままずりずりとゼタから離れ、距離を取ってから、やや震える脚で立ち上がる。
[室] セリーナ : 「やってくれたな……ほんと」
[室] セリーナ : 恥のあまりゼタを直視できず、うつむき加減で
[室]
ゼタ :
「てつだったげたんでしょ~感謝しなさいよ?」
にひひと意地悪く笑う
[室] セリーナ : 「……覚えてろよ。後から」
[室] ゼタ : 「喧嘩上等!いつでもかかってきなさい!」
[室] セリーナ : ……何言ってもこんな調子だ。バカにつける薬はないってことかな。
[室] セリーナ : ジトっとした目を少しだけ向けて、それには相手をしまいと表の方へ出ていく
[室] ゼタ : 鼻歌の一つも歌いながらそれに続く
[室] UMP45? :
[室]
UMP45? :
「うう…本当いきなりなんだから」
そう呟きつつ自室のベッドに飛び込む
[室]
UMP45? :
「顔あっつい…んもう」
さっきの感覚を思い返しつつ転がりまわる
[室]
ティファレト :
「…………M……P………?…………UMP?
入るわよ」
ガチャ、と音を立て部屋の扉を開く
[室] UMP45? : 「っ!」
[室]
UMP45? :
「あ、あら来たの?ティファ…?」
急いでベッドを直して
[室]
ティファレト :
「……どうしたのよ…あなたらしくない…
何か隠してない?」
[室] UMP45? : 「…だ、だってその…」
[室] UMP45? : 「あ、あんな人前で米粒…ほっぺの…」
[室] ティファレト : 「ええ、ご飯粒を捨てるのも勿体ないし…」
[室] UMP45? : 「でもその…頬についてたし、というかその…」
[室] UMP45? : 「今日ティファに触れられる度なんかその…ドキドキさせられてるのよ!」
[室]
ティファレト :
「…………そういえば」
言われてみれば、なんだか私も……いやにUMPのことを意識するような。
[室] UMP45? : 「…泳ぎの時も、傘の時も…」
[室] UMP45? : 「撫でられたり手を繋ぐだけでなんだか…んんん…」
[室]
ティファレト :
「………ええ、と…」
思い返せば、先程のことは軽くとった行動な筈なのに。
やけに恥ずかしく思えて。
[室] UMP45? : 「…」
[室]
ティファレト :
「………そ、そうね…」
少しずつ、顔が赤くなっていく。
[室] UMP45? : 「だからその…すっごくドキドキしたの、さっきも」
[室]
ティファレト :
「…………」
この気持ちは何かしら、本当に。
気づかないうちにみんな…いいえ、UMPと一緒にいたいと思えるような心地がして。
[室] ティファレト : 「ドキドキ………私も、そうよ………」
[室] UMP45? : 「ティファも…してたの?」
[室] UMP45? : 「……んん、んん…」
[室]
ティファレト :
「………たぶん。
あなたといる私の気持ちを表すなら……そう」
[室] UMP45? : 「ソレってなんかその…照れくさいわね」
[室]
ティファレト :
「あ、あはは………そうね、口に出したら余計……」
さらに顔が赤くなる。
まるでさっきのUMPのように。
[室] UMP45? : 「…ねえ、ティファ」
[室] UMP45? : 「これって、久々に会ったからなんかじゃない、わよね?」
[室]
ティファレト :
「………ええ、きっとそう」
[室] UMP45? : 「……ねぇ」
[室] UMP45? : 「この島の何が島を出る前と変わってたか、確かめたら良いって言ったじゃない」
[室] ティファレト : 「…ええ、覚えてるわ」
[室] UMP45? : 「…ティファ」
[室] UMP45? : 「本当はね、私もあの頃から変わらずいられた訳じゃないのよ」
[室] UMP45? : 「…もし確かめたいなら、ちょっとだけ目を閉じて?」
[室]
ティファレト :
「…………」
ゆっくりと、その言葉を耳に入れる
[室]
UMP45? :
「…」
その様子をゆっくり見ている
[室]
ティファレト :
「…………?ええ」
言葉の意味がわかっていないように、それでも彼女の言うことに従って。
目を閉じる。
[室]
UMP45? :
「少し待っててね」
[室] UMP45? : …小さな機械音が響く
[室]
ティファレト :
何処かで聞いた事があるような。
これは…"会社"の時の…?
[室]
??? :
「もう開けて良いよ」
確かに同じ声だが、少し落ち着いて聞こえる声がする
[室]
ティファレト :
「…………はい」
言われた通りに目を開く
[室]
UMP45 :
「…どうも、ティファ」
目の前には、先ほどの少女が成長したかのような姿で座っている
[室]
UMP45 :
「色々、嘘つくみたいな形になってたね…」
些か、申し訳なさそうな顔で
[室]
ティファレト :
「………!?」
一瞬、UMPがどこかへ行ってしまったのかと思ったけれど。
姉妹のように姿が似ている彼女に。
そして異常性が起こりやすかった職場のことを思い出して。
[室] ティファレト : 「………あなた、UMP…なの?」
[室] UMP45 : 「色々説明がいるとは思うけど、そうよ」
[室]
UMP45 :
「ほら、これ」
左目の傷を指して
[室]
ティファレト :
「………本当ね」
確かに、UMPには同じくらいの古傷があった。
[室]
UMP45 :
「それに…ね」
ごそりと、ネックレスを掛けて
[室] UMP45 : 「……態々ティファとこの島でいた頃くらいの姿で居たのは色々理由が…あったのよ」
[室]
ティファレト :
「……それは…」
どうして、と聞こうとしたけれど…彼女の"傷"なのかもしれない。
[室]
UMP45 :
「ま、ティファなら良い…わよね」
少し悩んだ後、そう呟く
[室] UMP45 : 「実は、あの後少しして私も島を出て色んな仕事をしてたのよ、本当は」
[室] UMP45 : 「毎日いろんなところを巡って、言い方も悪い方も金次第で受けて」
[室] UMP45 : 「でもある日……やらかしたのよ」
[室] ティファレト : 「…………」
[室] UMP45 : 「…仲間とか、家族を対価に今のわからない物を手にして、私はここに戻るしかなかった」
[室] UMP45 : 「この家も本当は、家族の家なんかじゃなくて所謂隠れ家だったの、仕事のね」
[室] ティファレト : (だから用途の分からない部屋が、沢山?)
[室] UMP45 : 「でも、それは全部"無かった事"になった」
[室] UMP45 : 「そう、形はそのまんま家として塗り替えたから、今は今の中部屋がいくつも」
[室] ティファレト : 「………そう、なのね」
[室] UMP45 : 「…あの姿も」
[室] UMP45 : 「逃げ延びて、それでも追われるかもしれないと思って私に被せてた」
[室] UMP45 : 「…何も無かったあの頃が恋しかったのも、あるわね」
[室]
ティファレト :
「…………」
小さい体だったことを気にしていたりしていたのも、その性だろうか。
同じくらいの身長だった彼女も今では見上げるほどに。
[室] UMP45 : 「…本当は、あの姿のまま送り出すつもりだった」
[室] UMP45 : 「だけど、貴女と触れ合うと…隠している事が酷く痛んで」
[室] ティファレト : 「…………でも」
[室] UMP45 : 「…」
[室]
ティファレト :
「…私は嬉しいわ、あなたのことを。
あなたのその秘密をうちあけてくれて。」
[室] UMP45 : 「そう、かしら…」
[室] UMP45 : 「…ねえ、ティファ」
[室] ティファレト : 「………ええ」
[室] UMP45 : 「本当は、私はこの島で…ただ忘れられて消えるつもりだったの」
[室] UMP45 : 「なのに、今貴女と再会して…未練がましく、生きたくなってしまったの」
[室]
ティファレト :
「……いいのよ、別に
生きようとすることなんて、誰だって咎めちゃいないわ
言うなら私だって死人みたいなものなのに、こうして生きているしね」
[室]
UMP45 :
「…貴女も、合ったのね」
目を細めて、想う
[室]
ティファレト :
「ええ、色々とあったわ。
色々と辛い思いをして。
だけど………私は、乗り越えられたから。」
[室] UMP45 : 「……ねぇ、ティファ」
[室]
ティファレト :
"彼"のことを思う。
ざあ、と流れる雨音は波音にも似ていて。
一緒に行った砂浜を思い出す。
[室] ティファレト : 「………だから、その過去だって乗り越えられるわ」
[室] ティファレト : 「………ええ」
[室]
UMP45 :
「私にも、そうなれるかしら?」
疲れたような声で、問いかける
[室]
ティファレト :
「ええ…なれるわよ、必ず。
だって━━━」
[室]
UMP45 :
「…どうか、海のように手を繋いでくれないかしら」
懇願するように…呟いた
[室]
ティファレト :
「………次はいいことだらけ、だもの」
そう言って、笑いかけて。
安心させるように両手で握りしめる。
[室]
UMP45 :
「…次は、良い事だらけ…か」
その手から、温かい感触が広がる
[室]
UMP45 :
「…ええ、本当に」
目を瞑り、その感覚を反芻する
[室] UMP45 : 「……ティファ」
[室]
UMP45 :
「…好きよ」
多分や、もしかしたらというか言葉を捨てて、思い浮かぶ言葉を添えた
[室] ティファレト : 「………UMP……」
[室]
UMP45 :
「今日、ずっと思ってたもの」
[室]
ティファレト :
「………ええ、そうなのかもしれないわね
私のこの気持ちも。」
胸に手を当ててみる。
どくん、どくんと高鳴る鼓動が確かに感じとれる。
[室] UMP45 : 「…懐かしいとか、消えていくものに感傷を抱く事は無かったのに…」
[室] UMP45 : 「貴女には、ずっと心を揺さぶられてしまうわ」
[室]
ティファレト :
「………私もずっと、ずっと心揺さぶられていて
戻りたくないな、って思っていたの」
[室] UMP45 : 「…都市に、かしら?」
[室] ティファレト : 「ええ………そうね」
[室] UMP45 : 「なら、ウチに…その…来る?」
[室] UMP45 : 「…私も、貴女が帰ってしまうならいっそ付いてくつもりだったし…」
[室]
ティファレト :
「…そうね、そうね。
もう……仕事なんてほっぽり出したいくらいだわ」
[室] UMP45 : 「…うふふ、そうかしら」
[室] ティファレト : 「…………ねえ、お世話になってもいいかしら」
[室] UMP45 : 「…当たり前よ、ティファ」
[室] UMP45 : 「ねぇ、ティファ…その」
[室] UMP45 : 「…ここに今日からでも居られるように出来るとしたら、したい?」
[室] ティファレト : 「……それは、したいけれど」
[室] UMP45 : 「なら」
[室] UMP45 : 「…そうね、例えば…」
[室]
UMP45 :
「仕事自体は、辞めたかったりする?それとも…続けたいのかしら?」
優しく問いかける
[室] ティファレト : 「まあ………止めたいけれど、放棄できるものでは無いしね」
[室]
UMP45 :
「…私が叶えてあげるとしたら、どうする?」
ティファレトの目を捉えて
[室]
ティファレト :
「そんな事━━」
………いや、もしかしたら。
[室] UMP45 : 「…私はさっきまでずっと子供のままのはずだった」
[室] UMP45 : 「ここは隠れ家ではなく私と家族の家と言うことになっていた…」
[室] UMP45 : 「少し難しいかもしれないけど、貴女のためなら」
[室] UMP45 : 「ズラしてあげられる、と思う」
[室] ティファレト : 「……じゃあ……お願い出来る?」
[室] UMP45 : 「…ええ」
[室]
UMP45 :
「……」
目を瞑り、またあの機械の音が響いた気がする
[室]
ティファレト :
「…………約束よ」
でろり、とピンク色の液体が服から漏れる。
[室] ティファレト : 「…………ねえ、UMP」
[室] UMP45 : 「…あ、ら?」
[室] UMP45 : 「それは…?」
[室]
ティファレト :
顔が赤みを帯びるけど、そんな事はどうでもいい。
私だけじゃ、どうにも言えない言葉、行為。
[室] ティファレト : 「…………好きよ」
[室]
UMP45 :
「…私も、好きよ」
しっかりと、応える
[室]
ティファレト :
今は同じ身長じゃない…私より少し高い彼女に背伸びをして届かせて。
手を頬に添える。
[室]
UMP45 :
「…ぁ」
何を意味するのか、知っている
[室]
ティファレト :
上目遣いのまま。
唇を彼女のものと重ねる。
[室] UMP45 : 静かに、唇が重なる
[室] ティファレト : ピンク色の液体は私の恋心を、愛と呼べるべきそれを煽り立てる。
[室] UMP45 : 熱い、熱い彼女の熱が止めどない私の熱と混ざっていく
[室]
ティファレト :
顔が熱くなる。
……初めて、だけど、上手くいっているのかな。
[室] UMP45 : 息使い、鼓動、彼女の命と思いが伝わるようで
[室] UMP45 : そのうち私もその熱に委ねて、何も隠す事なく…
[室]
ティファレト :
何もかも…溶けてしまいそうな二人の口付けによって。
全てが溶け合って、まるで1つになれるような心地がして。
[室] UMP45 : 力が抜けて、彼女を抱いたままベッドに倒れ込む
[室]
ティファレト :
「…………ぷはっ……」
同じくして、2人で倒れる
[室]
UMP45 :
「…ん、はぁ…」
息を吸う、目の前の彼女を見ながら
[室]
ティファレト :
「………ごめんなさいね、勇気が出なかったから」
もう液体は消えている。
[室] UMP45 : 「…良いのよ」
[室] UMP45 : 「私も、貴女に背中を押してもらったようなものだしね」
[室]
ティファレト :
「………そう言ってくれると、嬉しいわ
勇気を出したお陰があるもの」
[室] UMP45 : 「…しっかり、ズラしたから」
[室] UMP45 : 「今日から、ずっとでもここに居ていい…のよ」
[室]
ティファレト :
「……ありがとう」
"彼"が居なくなってぐらぐらとしていた私の心がその言葉で。
ぐらぐらが止まったような気がした。
[室]
UMP45 :
「…色んなこと、教えてくれたもの…恩返ししたかったし…好きな人と一緒に居たいし…」
天井を向いてぽつぽつと
[室]
ティファレト :
「……好きな人、ううん、くすぐったいわね…」
なんだか顔が見れない。
[室] UMP45 : 「私にもう一度、勇気をくれた…大好きは人よ」
[室]
ティファレト :
「……勇気……私があなたにそれを与えられたのなら……すごく、すごく。
嬉しいわ。」
[室] UMP45 : 「…貴女が、信じてくれたから」
[室] UMP45 : 「私は諦めてたの、今日のソレと似ていて…ええ」
[室] UMP45 : 「海のように、深く険しい苦しみに、流されるだけ流される事を選んでしまってたけど…」
[室]
UMP45 :
「…貴女が泳ぎ方を教えてくれたから、自分の意思で貴女の元に行けたの…かしらね、ふふ」
少しキザな言い方になった気がするけど
[室]
ティファレト :
「……ええ、『先生』として。
あなたに沢山教えられたようで……なにより、だわ」
同じようにふふ、と笑って。
[室] UMP45 : 「…本当に、ありがとう」
[室] UMP45 : 「また、此処に来てくれて」
[室]
ティファレト :
「……私も苦痛に押しつぶされそうな時があった。
飲み込まれそうになった時があったけど………
今は乗り越えられた。
………あなたの手助けを出来たのなら…なにより。」
[室] ティファレト : 「………私も、UMPと会えて…本当に、本当に…良かったわ」
[室]
UMP45 :
「……ええ、ええ」
感極まるように、噛み締めるように応える
[室]
ティファレト :
「……もう、隠すことはないわ
どちらのあなただとしても、私は………愛、しているから」
[室] UMP45 : 「…ふふ、貴女が好きな方で、好きな時に居てあげるから…大丈夫よ」
[室] ティファレト : 「………ふふ、優しいのね」
[室]
UMP45 :
「どちらの私も、好いて貰えるなんて…なんだか素敵だしね」
[室]
ティファレト :
「ええ、ええ。
どちらのあなただとしても……その。
好きだから」
[室] UMP45 : 「ええ…私も、どんな姿になっても…貴女を愛してるもの」
[室]
ティファレト :
ああ、恥ずかしい!
好きって言うことがこんなに勇気が必要で、恥ずかしいことだなんて!
それでも……体が、心が。
言いたくて止まらない。
[室] UMP45 : 「…不思議ね」
[室] ティファレト : 「………何かしら?」
[室] UMP45 : 「世界を曲げることだって出来るのに、そんな事しなくても…貴女と出会って幸せになれた」
[室]
ティファレト :
「……ええ、そうね
必死にどこかを掴もうとするんじゃなくて…
幸せ、なんて…案外近くにあるものなのかもしれないわ」
[室] UMP45 : 「…なら、少し安心したような気もするの」
[室] UMP45 : 「どんなに…滅茶苦茶になってたとしても…こうやって出会えたような気がして」
[室]
ティファレト :
「…………なんというか、運命みたいなものなのかもね」
[室] UMP45 : 「照れくさいけど…嬉しいわ」
[室]
ティファレト :
「………あはは、私も照れっちゃったわ」
笑い声を上げながら。
[室] UMP45 : 「…顔が熱いの、まだ」
[室] ティファレト : 「……私もよ、この部屋に入ってから、ずーっとずっと熱いもの」
[室] UMP45 : 「…不思議ね、ドキドキも止まらなくて」
[室]
ティファレト :
「……そうね、これが恋って奴かしら」
もう恥ずかしいことを言いすぎて、臭いセリフなんか気にせずに口から漏れ出る。
[室]
UMP45 :
「私も、恋しちゃったのね」
顔に手を当てつつも、言葉を漏らす
[室] UMP45 : 「あ〜…本当、幸せ者ね」
[室] ティファレト : 「ええ…これが、言語化出来ない…本にも書き表せない感情……なんでしょうね」
[室] ティファレト : 「私も幸せ者だわ、本当に!」
[室] UMP45 : 「夢にも見た事がないほど幸せで、でも現実なの」
[室] UMP45 : 「…ほんと、混乱しちゃうくらい」
[室] UMP45 : 「あ、あ…そうだった」
[室] ティファレト : 「………?」
[室] UMP45 : 「ティファ、他のみんなはどこの部屋で寝るかとか…伝えといた方が良かったと思って」
[室] ティファレト : 「ああ、なるほど」
[室] UMP45 : 「ベッドでずっといちゃついてるのも魅力的だけど…先に、ええ」
[室]
ティファレト :
「………ええ、お願い」
イチャついている。
そう言われて、また意識してしまう。
[室] UMP45 : 「じゃあその…」
[室] UMP45 : 小さな機械の音がして
[室]
UMP45? :
「見てくるわね、ティファ」
瞬く間に小さな姿
[室]
ティファレト :
「はーい、行ってらっしゃい」
手を振って見送る
[室]
UMP45? :
「…ティファ」
手元に書き置き二つ
[室]
UMP45? :
「私達が仲良くしてる間にみんな帰ってた…みたい」
なんとも言えない顔で
[室] ティファレト : 「あら、そうなのね…それはなんというか…」
[室] ティファレト : 「でも……大きい家を2人で占拠出来て、良いじゃない?」
[室] UMP45? : 「…そうね、だって」
[室]
UMP45 :
「今日からずっと、私達二人のお家、だし…」
顔を赤らめつつも、そう言い切る
[室]
ティファレト :
「ふふ、確かにね!」
見つめながら、そう元気よく返す。
[室]
UMP45 :
「…えへへ」
[室]
ティファレト :
「………ふぁあ……なんだか…思いも伝えて……疲れてきちゃったわね………」
欠伸をひとつ。
[室]
ティファレト :
「ねえ、ここで寝てもいいかしら?」
ぽんぽんと布団を叩く。
[室] UMP45 : 「…一緒に寝ましょう」
[室]
UMP45 :
「私もその…疲れちゃったし」
そう言いながら布団にぽふりと倒れ込む
[室]
ティファレト :
「ええ、色々とあったものね…
だから、"今日から"ここで二人一緒に寝ましょうか」
[室]
UMP45 :
「ええ…"今日から"ずっと」
そう言いながらゆっくり手を広げてみせる
[室]
ティファレト :
その手に向かうように、近づいて。
そのまま倒れ込む。
[室]
UMP45 :
「…おやすみ、ティファ」
彼女を優しく抱き包み囁く
[室]
ティファレト :
「………おやすみ、UMP。」
そうして、安心して。
ゆっくりとまぶたを閉じた。
[室] UMP45 : 雨は止み、ちくたくと時計の音だけが聞こえて…穏やかに夜は流れていく
[室] UMP45 :